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抜け毛が増えたし最近フケが多くなったなと感じたらそれはもしかしたら「しらくも」かも。
しらくもは人や動物から感染して抜け毛を増やしてしまう病気。放置しておくと髪の毛すべてが抜け落ちてしまうこともある怖い病気です。
この記事では人からうつることで抜け毛になる「しらくも」という病気についてお話します。
Contents
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人からうつる抜け毛があるって本当?

あります。
それは「頭部白癬(とうぶはくせん)」またの名を「しらくも」と言います。
白癬菌という真菌が頭部に感染して繁殖する皮膚病の一つです。
子供がかかりやすいと言われていますが、実は女性にも増えているとのこと。
この白癬菌というのは水虫の原因になる菌で、その菌が頭皮に感染することによって発症します。
日本人の5人に1人が白癬菌に感染しているという驚くべき事実も!
頭部白癬(とうぶはくせん)「しらくも」の症状について

「しらくも」の症状については次のようなものがあります。
- 大量のフケ
- かゆみ
- 頭皮にかさぶたができる
- 髪の毛がちぎれたり折れたりする
- 抜け毛が増える
- 頭皮が赤く腫れる
- 円形脱毛所のように脱毛した跡がある
- ケルスス禿瘡(ケルズス禿瘡(とくそう))
大量のフケ
パラパラと乾燥したフケが大量に出ます。
フケが大量に発生する病気に「脂漏性皮膚炎」がありますが、素人では違いがわからないこともあるので、人にうつしてしまう前に皮膚科を受診するのがおすすめ。
かゆみ
頭皮が痒くなります。
頭皮にかさぶたができる
白っぽい色のかさぶたが盛り上がってできます。
髪の毛がちぎれたり折れたりする
脱毛症によって起こる楕円形状のはげ部分には髪の毛が根元から折れたりちぎれたりした後に短くなった髪の毛が残っています。
抜け毛が増える
しらくもの抜け毛の特徴は
✔力を入れなくても簡単に抜けやすい
✔髪の毛が抜けるときに痛みがない
などで、かゆみがあるからと頭を掻いていたら髪の毛がゴッソリ抜けたという事態になることも。
頭皮が赤く腫れる
頭皮が赤く腫れます。
円形脱毛症のように脱毛した跡がある
髪の毛が抜けてしまうことによって楕円形状の脱毛した跡が残ります。一見円形脱毛症にも見えますが、円形脱毛症との違いはフケが一緒に出ること。
ケルズス禿瘡(ケルスス禿瘡(とくそう))
頭皮がかゆいと掻いてしまうことで皮膚に傷がついてそこから白癬菌が感染して皮膚の奥底まで浸透し「ケルズス禿瘡」という状態を引き起こします。
これは頭皮がジュクジュクと湿ったようになって毛根が破壊されるくらいひどい状態です。
頭部白癬(とうぶはくせん)「しらくも」の原因について

しらくもは自分自身や人や動物からの感染があります。
- 自分からの感染
- 人からの感染
- ペットからの感染
自分からの感染
水虫を持っている人がその患部を触った手でそのまま頭皮に触れてしまうことで感染してしまうことも。
身体の至るところに白癬菌が残っていると考えられるので一か所が治っても再発しやすいです。
人からの感染
新型水虫と言われる「トリコフィトン・トンズランス菌」という菌が2000年頃から世界中に広まって日本でも感染者が出ています。
特に被害にあいやすいのが格闘技の選手。
汗をかいた状態での人との接触によってうつってしまうことも。
また、子供に感染が多いのは、子供同士が一緒に昼寝をする機会が多いことと、子供が汗をかきやすいことが理由と言われています。
ペットからの感染
ペットから人へ、人からペットへと感染することもあり、犬・猫・うさぎ・ハムスターなどに多いのが「ミクロスポルム・カニス」という真菌。
頭部白癬(とうぶはくせん)「しらくも」の予防について

しらくもにならないためには、
清潔にして乾燥させる
というのが基本。
水虫が繁殖しやすい条件を作らないことが大事。
水虫が好む環境は
温度20℃~40℃
湿度60%~80%
※白癬菌は頭皮に繁殖する際には角質層まで入り込むためには24時間かかると言われます。
頭皮環境として汗腺が多くあって汗をかきやすい場所。
髪の毛があることで湿気がこもりやすい場所。
ですので、常に「清潔」「乾燥」を心がけるのが予防につながります。
頭部白癬(とうぶはくせん)「しらくも」の対策について

「しらくも」は放置していても自然に治る病気ではありません。
逆に放置することで悪化したり人にうつす危険性もでてきます。
対策といえば皮膚科の受診。
皮膚科受診においての治療
白癬菌の検査は患部の髪の毛を引き抜いて
- KOH溶液
- ズームブルー
を使って顕微鏡検査。
顕微鏡で髪の毛の周囲に白癬菌がみつかれば診断確定!
- 軽度の場合は外用薬
- 外用薬で効果がない場合や重症化している場合は内服薬
外用薬には抗真菌薬を使います。
内服薬としては
- テルビナフィン
- イトラコナゾール
などがあり、症状が治まった後でもテルビナフィンを6週間は内服する。
治療期間は症状で違ってくるが通常3か月ほど。
これはやっちゃダメ!NG対策
炎症や痒みが起きた時点でアレルギーと勘違いして「ステロイド系抗炎症剤」という薬を頭皮に塗ってしまうと白癬菌のエサになり症状がますますひどくなります。
きちんと皮膚科にて薬を処方してもらうのが安全。
家庭でできる「しらくも」の対策とは?
しらくもに感染していることがわかったら家庭でできることをすぐに始めましょう。
- 毎日髪の毛を洗って清潔にする
- 髪の毛が湿ったままにならないように早めに乾かす
- 枕カバーをこまめに交換する
- タオル・帽子・ヘルメットなどの貸し借りをしない
- 家族やペットに感染がないか検査する
- 水虫があるなら治療する
- 抗真菌成分のあるシャンプーを使用する
- 自己免疫力を上げる
毎日髪の毛を洗って清潔にする
白癬菌は感染するもの。
なのでこれ以上感染を拡げないように頭皮環境を清潔に保つ必要があります。毎日髪の毛を洗って清潔に保ちましょう。
髪の毛が湿ったままにならないように早めに乾かす
白癬菌が好むのは湿気。髪の毛を洗った後に自然放置は白癬菌が繁殖しやすい環境そのもの。
タオルドライした後にはすぐにドライヤーでしっかり乾かしましょう。
枕カバーをこまめに交換する
白癬菌が頭皮に感染していることが確認されたら枕カバーや布団カバーなど寝具をまめに洗濯して清潔さを保つ必要があります。
睡眠時間は生活時間の中で大部分をしめます。成長ホルモンもたくさん分泌されるので睡眠の環境はきれいに整えておくことが大事。
タオル・帽子・ヘルメットなどの貸し借りをしない
家族や一緒に生活している人に感染者がいる場合は治療を行って一次的に治しても、再度症状が再発する可能性が高くなります。
頭皮に触れるタオル・帽子・ヘルメットを共有することでまたうつってしまうこともあります。
家族やペットに感染がないか検査する
家族や一緒に住んでいる人にも感染が拡がってしまうと、治療も長引くし複雑になりがち。周囲からの感染を防ぐとともに、自分から人にうつさないような配慮も大事。ペットがいる場合はペットにも感染しているかも。
ペットの治療も行ってあげましょう。
水虫があるなら治療する
自分だけでなく家族に水虫がある場合は水虫の治療も一緒に行うことが大切。バスマットの清潔さを保つことやスリッパを共有しないように。
抗真菌成分のあるシャンプーを使用する
髪の毛を丁寧にあらっても白癬菌を死滅させることは不可能。
皮膚科で処方される薬と合わせて家庭でも抗真菌成分が含まれたシャンプーを使っていくことが必要。
成分としては抗カビ成分「ミコナゾール硝酸塩」が配合されていて、市販で唯一抗菌効果が認められています。
治療で症状が治まった後も白癬菌は生きているので半年以上は使い続けることがおすすめ。
自己免疫力を上げる
自己免疫力が低下していたり、肌バリアの機能が落ちているときは白癬菌に感染しやすくなっています。
しっかりとした睡眠やバランスのとれた食事などで生活リズムを整えることも大事。
「人からうつる抜け毛」のまとめ

抜け毛が起こる病気で人やペットからうつるものがある。
人や動物からカビの一種である白癬菌(真菌の一種)が頭皮に感染して繁殖することで「頭部白癬(とうぶはくせん)別名「しらくも」という」という病気になることが。
この頭部白癬にかかると大量の抜け毛やフケが発生します。
頭部白癬(しらくも)の代表的な症状は大量のフケと抜け毛。
大量のフケや痒みがある病気に「脂漏性皮膚炎」があるので判断がつかない場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
頭部白癬(しらくも)の原因は様々。
頭部白癬(しらくも)は自分の水虫が原因でうつることもあるし、人から感染することも・・・・・。飼っているペットからうつされることもある
頭部白癬(しらくも)の予防は「清潔」と「乾燥」が大事
しらくもの原因となる白癬菌は水虫の原因菌でもあり、水虫が好む環境は高温多湿の環境。
なので湿気のこもりやすい頭皮はいつも清潔に保ち、乾燥を心がけましょう。
頭部白癬(しらくも)の対策は皮膚科の受診で内服薬を処方してもらうと同時に家庭でできることも行う必要がある。
しらくもと診断がついたら外用薬や内服薬での治療を3か月程度続けることになる。
それと同時に家庭で清潔で湿気を防ぐような環境を整えた生活が大事になってくる。
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